建設業の技術者で、『専門技術者』というのをご存知でしょうか?
建設業許可で必ず必要となる「専任技術者」とは別です。
『専門技術者』とは、付帯工事について、主任技術者となれる人です。
付帯工事に該当する資格を持っていて、直接雇用で、常勤の技術者。
付帯工事については、あまり意識しないことが多いかと思います。
次の2点に該当する場合はご確認ください。
1.請負代金が大きい工事
2.下請へ出さず自社で施工
『専門技術者』が必要となる工事かもしれません。
どんな工事のときに必要となる?
一般的には、土木や建築の一式工事がイメージしやすいでしょうか。
一式工事は、複数の専門工事が入ります。
その複数の中で、工事代金が500万円以上となる専門工事を、
下請けに出さずに、て自社で施工する場合です。
例えば、家の新築工事を請け負ったとします。
その場合、基礎工事、大工工事、内装工事、屋根工事、電気工事など
複数の専門工事が含まれます。
それらの専門工事を、下請けへ出さずに、自社で施工しようとします。
そのとき、それぞれの専門工事の工事代金に注目してください。
基礎工事、税込300万円 ⇒専門技術者、不要
大工工事、税込550万円 ⇒専門技術者、必要
内装工事、税込600万円 ⇒専門技術者、必要
屋根工事、税込200万円 ⇒専門技術者、不要
大工工事と内装工事については、資格の持つ人を配置する。
もし、資格を持つ人がいなければ、下請けへ出す。
一式工事の場合だけでなく、
専門工事のなかに含まれる付帯工事の部分についても同じです。
該当する複数の種類の許可を受けている場合は問題ありませんが、
主力の工事業種の許可のみ受けていて、そこに付帯工事も請ける
ことがある場合はご注意ください。
知らないうちに、違反工事をしてしまっていた、、とならないように。
これからも、弊社グループの各専門家が一体となって、
建設業の皆さんの事業拡大・発展のためにあらゆる面からサポートしてまいります。
気になることがあれば、お気軽にご連絡ください。